Q'ulle 2017 zepp

zepp行ってきた。

 

本編は普通に去年より楽しかった。楽曲もパフォーマンスの質も上がっていると思うし、結果自分の中のQ'ulle熱は去年より高まっていると思う。

 

ただビジネスというか、人気の拡大が計画通りに行っていない事は明らかで、(個人的にはそれを露骨に明らかにする事自体どうかとも思うのだけど)ファン的には物議を呼びそうな運営の発言もあったように思う。

 

仕事柄ベンチャーにいる事もあり、僕は「失敗」に関して寛容であると思う。但しそれは、「失敗から何を学んだか」が明確になっている場合だ。

 

このQ'ulleの1年(あるいは3年)を仮に「失敗」とする場合、「学び」は何だったのか。

 

本来運営が考える事だし、一介のファンが口を出すレベルの話では無いのだけど、何も言わずにQ'ulleが消えると自分として後悔が残りそうなので、名古屋後のエントリと被る部分が多いと思うけど、思っている事を書くだけ書いておく事にしておく。

 

紛いなりにも2年半ほどQ'ulleを応援してきてこの半年ほど自分が凄く感じる事、それは「ボカロ・踊ってみたマーケットからファンを集めてもQ'ulleが望むペースで拡大できない」という事。Q'ulle運営がどういう戦略でQ'ulleの認知・人気を拡大しようとしているのか解らないが、少なくとも僕の目にはボカロ・踊ってみたのファン層から広めていことしているように感じている。

ただ厳然たる事実として、(Q'ulleの望む成長のベンチマークとしている)アイドルの市場規模は2015年ベースで1550億円なのに比べ、ボカロマーケットのそれは92億円である。そして一人当たりの消費金額もアイドルの1/9である。 

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実際現場に行ってもファン層の若さが目につき、(といっても自分の場合で組との比較しかできないが) それは消費可能な金額的な所に直結するので、ビジネス的には色々難しいだろうなぁ、とよく考えてしまう。あと今日のやっこ作詞曲じゃないけど外に出る、ライブに行く習慣が無いのは凄く大きいと思う。

 

度々引き合いにだしてしまうが、で組の青は踊ってみた出身であるが、そこからファンをひっぱってきた印象は非常に薄い。当時はそれが疑問だったが、今改めて見るとで組加入後もそれなりに踊ってみた動画は上げていたので、それを続けなかった事を見ると人気拡大のために有効な手段では無いと判断した、という事なのだと思う。そして赤もこずえとコラボ動画を上げるレベルで踊ってみた勢であったが、で組の活動が本格化するくらいのタイミングで踊ってみたをやらなくなっている。

 

Q'ulleが踊ってみた文化にこだわって活動したいのであればそれはそれで全然いいと思う。ただその場合、成長・拡大スピードは現状よりも大幅に緩めたスピードであるべきだと思うし、船の向け先を武道館にするには速度が出なさすぎると思う。

 

逆に武道館にこだわって活動計画を引くのであればアイドルのマーケットから人気と売り上げを重ねに行く以外手段が無いように思う。年齢的にそこに突っ込むのは不利に思える部分はあるが、別にアイドルの中で一番になりたい訳ではないだろうから関係ないと思う。というかもっと具体的にストレートに言えば、アイドル系のフェスや対バンにもっと出るところから始めて欲しい。

 

 

いずれにしろ、Q'ulleはマーケティング、つまり「適切なターゲットに向けて発信していくこと」ができれば全然売れる気がしているし、僕は自分の人生の一定時間をいとくとらさんの踊りを見る事に使い続けたくて、そのためにQ'ulleの活動は続いて欲しいなぁ、という気持ちでいる次第です。