Q'ulle 名古屋

Q'ulleツアー2017、名古屋公演 (9/16) に行ってきた。行くことにしたのが前日だったので東京から行ってるのに当日券。

 

楽しいは楽しかったんだけど、前回行った西川口の時と比べてメンバーから焦りというか、苦しんでる感を少し感じてしまった。

単純に当日の埋まり方とZeppのチケットの吐け方から来ているもののように感じた。

 

現場に行くたびにもどかしく感じるので思い切って書いてみるけど、Q'ulleは売るための戦略が上手くいっていないように思う。メンバー達が凄く頑張っているのは伝わるのだけど、それは大局的な戦略無く現場が必死に頑張っていた旧日本軍のようで、売れずに疲弊していく将来が待っているようで怖い。

 

僕は武道館に立つ一年ほど前からで組のファンをやっていて、武道館発表、武道館でのライブ、と一緒に駆け抜けてきた。で組の売るための戦略は

でんぱ組.incに関して言うと、よりアイドルジャンルから離れたところで宣伝できることをやっていました

 と、チーフマネージャーが語るように、「アイドルとして異端であること」。なので、パフォーマンスに関してもアイドルっぽくしていなかった。その上で(武道館が決まる前は特に)フェスや対バンなどに積極的に参加し、アイドルが集まる所で浮くことで注目を集めアイドルファンを取り込み、対バンで異なるジャンルの音楽ファン層には面白いアイドルと思ってもらう、そんな階段の登り方をしていたと感じている。

特に初期は当時のプロデューサーが対バン的なコラボを面白そうなら何でも受けてしまっていたので、イベントに出演したら女体盛りの脇で歌う状況となり、流石のメンバーも苦言を呈したという逸話がある。

 

僕はで組のこの登り方を見ているので、Q'ulleも同じ登り方ができるんじゃないかと感じてしまう。もうちょっとちゃんと言うと、今回のツアーを経てパフォーマンスがパワーアップしているので、今ならそれができるんじゃないか、という感じか。

僕は今のアイドルシーンにそこまで詳しい訳ではないけど、今のQ'ulleのロック色の強いパフォーマンスならアイドル系のフェスに出た時にちゃんと浮き、そして注目を集める事ができると思っている。 (但しこれには既存Q'ulleファンがパフォーマンスをしっかり盛り上げて回りを巻き込む必要がある)

また(こっちはアイドル以上に疎いので簡単にできる事なのかはよく解らないが) ロック系の他のアーティストと絡む機会を意図的に増やすことで、そっちのファンも引き込む事ができるのではないかと感じている。

 

いずれにしろ必要なのは、

「こういうお客さんを増やしたい」と自分の中で考え、さらには元々いた既存のファンの方もそういう方向に導くこと。

という運営の戦略だと思う。

 

「アイドル」という文化にQ'ulleとして抵抗があるのかもしれないけど、普段1年に1回しかライブに来ない人をZeppに来させるのと、普段1年に10回も20回もライブに行く人をZeppに来させるのでは圧倒的に後者が楽で、アイドルのマーケットはそういう人がうじゃうじゃいる処なので、したたかに上に登っていく上では踏み台として使わない手は無いように思う。で組はメンバーがそれを望んでいるのでアイドルで居続けているだけなので、Q'ulleがそれを望まないのであればPerfumeのようにアイドルファンを巻き込んで大きくなった後はアーティストとして羽ばたいてしまえばいいと思う。

 

 

もちろんQ'ulle運営としても戦略や事情が色々とあるハズだし、僕は業界関係者でも無いのでこうしろという気は全く無く、ただ僕はこう思ってしまう、という話です。

 

ただ僕はアイドルやアーティストが売れるかは運営の力が7~8割だと思っていて、Q'ulleは関しては運営がやり方を変えた方が大好きなメンバーが幸せになれる気がしてしまうんです。